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消毒液の%とppmの換算方法

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消毒液の%とppmの換算方法

この記事で記載した医療情報は一般的なものであり、医学の専門家(例えば医師、看護師、薬剤師など)による助言の代用にはなり得ません。
ご自身の健康問題に関しては専門の医療機関にご相談下さい。

この記事は筆者の個人的な備忘録として作成しました。

間違って飲まないために

Amazonで0.02%(200ppm) や0.1%(1000ppm)に調製された次亜塩素酸ナトリウム水溶液が市販されている。

誤飲防止の観点からは、こうした濃度調製済みの市販品を購入して使用するのが望ましい。

以下の記事はペットボトル容器を使った次亜塩素酸ナトリウムの希釈消毒液の作り方である。

ペットボトル容器を使用しているため、子供などが希釈消毒液と知らずに間違えて飲んでしまう危険性が存在する。

誤飲防止のため、ペットボトルに貼られていた商品表示ラベルを必ずはがさなければならない。
また、中身が希釈消毒液であることを示す表示も必ず必要


用語解説

希釈(きしゃく)

水道水でうすめること。

L(リットル)

体積の単位。
1Lのペットボトルをイメージ。

mL(ミリリットル)

1Lの1000分の1の体積であることを表す。
ペットボトルのキャップ1杯はおよそ5mL。


次亜塩素酸ナトリウム水溶液

次亜塩素酸ナトリウム(NaClO)を適度に水で薄めると、弱アルカリ性(pH=7.5から10)の水溶液になる。
この水溶液を消毒目的で使用することができる。

NaClO ⇔ Na + OCl
OCl + H2O ⇔ HOCl + OH

混ぜるな危険!

塩素系漂白剤(NaClO)は酸と化学反応すると有毒な塩素ガスを発生させる。

NaClO + 2HCl(酸)
Cl2 (塩素ガス) + H2O + NaCl

塩素系漂白剤と混ぜてはダメなもの

酸性洗剤(サンポールなど)
クエン酸
お酢
炭酸飲料
酸味のあるジュース類
吐いたもの(胃酸)

ヒトの胃の消化液は胃酸である。
吐いたものに含まれる胃酸と希釈消毒液が化学反応して塩素ガスが発生する可能性がある。


次亜塩素酸ナトリウムを含む市販の塩素系漂白剤

濃度5%程度:ハイター、ブリーチ

これらを原液とする。
これらを水で薄める。

ノロウィルスに有効な消毒剤

ノロウィルスやロタウィルスは消毒剤に耐性がある。
そのためよく見かけるアルコール系の消毒スプレー程度では、ノロウィルスに対して効果が無いとされる。

市販の塩素系漂白剤(原液)を水でうすめる(希釈する)ことにより、ノロウィルスやロタウィルス感染者が発生したときに使用する希釈消毒液をつくることができる。

この記事はその方法について記述している。
次亜塩素酸ナトリウムや次亜塩素酸、電解水に関しては別の記事で記述している。

0.02%(200ppm)希釈液の作り方

水道水の有効塩素濃度を約0.1ppmとした場合、
イメージとしては、調製した希釈液は水道水の約2000倍の塩素濃度に相当する。

用途

0.02%(200ppm)希釈液は調理器具や衣類の消毒に使用する。
ノロウィルスに汚染された衣類は0.02%(200ppm)希釈液に30分ほど漬けおき、その後洗濯する。


1.換気扇を回す。(換気)


2.窓も開ける。(換気)


3.保護具(手袋、メガネ、マスク)を着用する


3-1.ゴム手袋着用
液体が浸透しない素材の手袋を着用する。

塩素系漂白剤の原液や希釈液が直接手に触れないように注意する。
もし手についた時はすぐに水で洗い流す。

3-2.メガネ(保護メガネ)の着用
作業時は塩素系漂白剤の原液や希釈液が飛び散らないように注意する。

もし目に入った時はすぐに水で洗い流す。
その後、直ちに医療機関(眼科)を受診する。

3-3.マスクの着用


4.空の500mLペットボトルを用意する。

誤飲事故防止のため、本当はペットボトルのような飲食用の容器ではなく、密閉できる希釈消毒液「専用」の容器を用意するのが望ましい。

5.ペットボトルに貼られたメーカーラベルを必ずはがす。

(誰かが間違って飲むのを防ぐため)

6.油性ペンでペットボトル側面に大きく以下のように書く。


「0.02%(200ppm) 塩素希釈液 キケン! のむな! 20XX年X月X日」

20XX年X月X日の部分は自分が調製した年月日を記入する。

また、今後元号が変わることから、作り置きしてそのままどこかに放置してしまった場合に備え、調製年は西暦で記入したほうがよい。

上記の内容が書かれたシールなどをペットボトルに貼り付けてもよい。
むしろそちらの方が良い。

7.500mLペットボトルに9分目くらいまで水を入れる。

(水およそ500mL)

8.約5%濃度の塩素系漂白剤を約2mL、ペットボトルに入れる。


ペットボトルキャップ1杯が約5mLなので、キャップ半分が目安となる。

9.ペットボトルキャップをしっかり閉める。


10.静かに振り混ぜる。


11.使用する時まで冷暗所で保管する。


12.使用時も手袋、メガネ、マスクを着用して使用する。


たくさん必要な場合

もっとたくさん必要な時は、水の量とそれに対応する塩素系漂白剤の量をそれぞれ増やす。

水およそ1Lの時 5%漂白剤は約4mL
水およそ2Lの時 5%漂白剤は約8mL
水およそ3Lの時 5%漂白剤は約12mL



0.1%(1000ppm)希釈液の作り方

水道水の有効塩素濃度をおよそ0.1ppmとした場合、
イメージとしては、この希釈液は水道水の約1万倍の塩素濃度に相当する。

用途

0.1%(1000ppm)希釈液は大便で汚れた便器などに使用する。
また、汚物そのものに直接かける場合に使用する。

500mL作る時

5%濃度の塩素系漂白剤を10mL、水を入れた500mLペットボトルに入れる。

ペットボトルキャップ1杯が約5mLなので、キャップ2杯分が目安となる。

そのほかの作業は0.02%(200ppm)希釈液と同様。
保護具をつけ、塩素系漂白剤の飛散や付着に注意する。

たくさん必要な場合

もっとたくさん必要な時は、水の量とそれに対応する塩素系漂白剤(原液)の量をそれぞれ増やす。

水およそ1Lの時 5%漂白剤は約20mL
水およそ2Lの時 5%漂白剤は約40mL
水およそ3Lの時 5%漂白剤は約60mL


保管条件

子供などが誤飲しないような場所に置く。

容器に「のむな! キケン!」などと表示する。
(誤飲防止)

冷暗所で保管する。
(次亜塩素酸ナトリウム水溶液は化学的に不安定なため)

次亜塩素酸ナトリウムからは塩素酸ナトリウムが生じる。
労働災害の事例として塩素酸ナトリウムを原因とした爆発事故が過去に報告されている。
次亜塩素酸ナトリウム水溶液を衣服にこぼしたときはすぐに洗濯すること。


もしも誤飲したとき

1.口を水ですすぐ。

2.コップ1杯、2杯程度の牛乳か水を飲ませる。

酸味のある飲料や炭酸飲料を飲ませてはいけない。
混ぜるな危険の化学反応により、体内でガスが発生する可能性がある。

3.誤飲した液体(製品)を持って医療機関を受診する。


決して吐かせない。
吐いた物が気管に入って、窒息や肺炎を起こす可能性がある。


ppmとは

ppm(parts per million)とは
p:パーツ
p:パー
m:ミリオン のこと。

p(パーツ)は「分子」
p(パー)は 「割る」
m(ミリオン)は「100万」を意味する。

ppmは分子の数字を
100万で割った濃度(割合)であることを表す。

ppm = μg/g (≒μg /mL)
ppm = mg/kg (≒mg/L)

1000ppm=0.1%
200ppm=0.02%
1ppm = 0.0001%

塩素系消毒剤の濃度のイメージ

約1000ppm(0.1%)の希釈消毒液1Lには、
約1000mg(1g)の塩素系成分が含まれる。

約200ppm(0.02%)の希釈消毒液1Lには、
約200mg(0.2g)の塩素系成分が含まれる。

塩素濃度 約0.1ppmの水道水1Lには、
約0.1mgの塩素系成分が含まれる。