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技術士、技術士補の資格難易度

技術士、技術士補の資格難易度

技術士、技術士補とは?

技術士(Professional Engineer)、技術士補(Associate Professional Engineer)とは、科学技術についての専門的応用力を持った技術コンサルタントです。
技術士資格は国(文部科学省)によって科学技術の応用面に携わる技術者にとって「最も権威のある国家資格」と認定されています。

技術士(技術士第二次試験合格)

技術士の資格は、国家試験(技術士第二次試験)に合格し、技術士として登録した人だけに与えられます。
国はこの称号を与えることにより、その人が科学技術に関する専門的な応用力をもちあわせていることを認定しています。
これを技術士制度と呼び、国(文部科学省)による技術コンサルタントの資格認定制度です。
この制度は1958年に誕生しました。

技術士はどこにいる?

技術士の約4割:コンサルティング会社に勤務。
技術士の約4割:建設会社やメーカーの企業内技術者。
技術士の約1割:自営業(技術コンサルタントとして) 


技術士補(技術士第一次試験合格)

技術士補も同じく国家試験(技術士第一次試験)に合格し、登録した人だけに与えられる称号です。
技術士補は、技術士となるのに必要な技能を修習するため、技術士を補助します。

技術士としての責務

技術士として登録をすると、「技術士」の名称を使用することができます。
一方で、技術士としての信用失墜行為や秘密保持義務などに違反すると、その登録を取り消されることもあります。

技術士の権利と義務

技術士登録をすると、技術士の名称を使用する権利を得る反面、以下の義務を負います。
これらの義務に違反すると、技術士法 第36条の2の規定により、技術士登録を取り消されることがあります。

技術士法 第44条 (信用失墜行為の禁止)

技術士又は技術士補は、技術士若しくは技術士補の信用を傷つけ、又は技術士及び技術士補全体の不名誉となるような行為をしてはならない。

技術士法 第45条 (技術士等の秘密保持義務)

技術士又は技術士補は、正当の理由がなく、その業務に関して知り得た秘密を漏らし、又は盗用してはならない。
技術士または技術士補でなくなった後においても、同様とする。

なお、秘密保持義務には刑事罰も規定されています。
非技術士の技術コンサルタントが秘密を漏洩しても民事責任を問われるだけですが、技術士は技術士登録を取り消されるだけでなく、刑事罰にも処せられる可能性があります。
ただし、これは親告罪です。

技術士法 第59条(秘密保持義務に違反した場合の罰則)

第45条の規定に違反した者は、1年以下の懲役又は50万円以下の罰金に処する。

技術士法 第59条の2(親告罪)

前項の罪は、告訴がなければ公訴を提起することができない。


技術士試験の概要

技術士一次試験の受験資格

制限なし。誰でも受験できる。

JABEE認定プログラム修了者は技術士一次試験が免除される

2004年に、文部科学大臣が指定した教育課程(JABEE認定課程)の修了者は技術士一次試験が免除され、日本技術士会に登録することにより技術士補となることができるようになりました。
国はJABEE認定プログラム修了者がやがて技術士となり、日本国を科学技術により発展させていくことを期待し、この制度を創設しました。
(いわゆる科学技術創造立国政策の一環)

技術士一次試験(技術士補になるための試験)の試験内容

マークシート形式(五肢択一式)

1.基礎科目:科学技術全般の5分野

 ・設計、計画に関するもの(設計理論、システム設計等)
 ・情報、論理に関するもの(アルゴリズム、情報ネットワーク等)
 ・解析に関するもの(力学、電磁気学等)
 ・材料、化学、バイオに関するもの(材料特性、バイオテクノロジー等)
 ・環境・エネルギー・技術に関するもの(環境、エネルギー、技術史等)

2.適正科目:技術士法第四章規定(技術士等の義務)の遵守に関する適性を問う問題
3.専門科目:20技術部門 から1つ選択。基礎・専門知識についての問題。

 ・機械:材料力学、機械力学・制御、熱工学、流体工学
 ・船舶:材料、構造力学、浮体の力学、機械及びシステム等
 ・航空、宇宙:機体システム、航行援助施設、宇宙環境利用
 ・電気、電子:発送配変電、電気応用、電子応用、情報通信、電気設備
 ・化学:無機化学製品、有機化学製品、燃料及び潤滑油等
 ・繊維:繊維製品の製造及び評価
 ・金属:鉄鋼生産システム、非鉄生産システム等
 ・資源工学:資源の開発及び生産、資源循環及び環境
 ・建設:土質及び基礎、鋼構造及びコンクリート等
 ・上下水道:上水道及び工業用水道、下水道、水道環境
 ・衛生工学:大気管理、水質管理等
 ・農業:畜産、農芸化学、農業土木、農村環境、植物保護等
 ・森林:森林土木、森林環境
 ・水産:漁業及び増養殖、水産加工、水産土木、水産水域環境
 ・経営工学:経営管理、数理・情報
 ・情報工学:コンピュータ科学、情報ネットワーク等
 ・応用理学:物理、化学、地球物理、地球化学、地質
 ・生物工学:細胞遺伝子工学、生物化学工学、生物環境工学
 ・環境:地球環境の保全、環境の状況の測定分析及び監視等
 ・原子力・放射線部門:原子力、放射線、エネルギー


技術士二次試験の受験資格

総合技術監理部門以外の技術部門を受験する場合 (大半の人はこちら)

1.技術士補に登録し、技術士補として通算4年以上の期間、技術士を補助した者。
2.技術士補となる資格を有した日から、科学技術に関する専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、評価又はこれらに関する指導の業務を行う者の監督のもとに当該業務に従事した期間が通算4年を超える者。
3.科学技術に関する専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価又はこれらに関する指導の業務に従事した期間が通算7年を超える者。
 (技術士補となる資格を有した日以前の従事期間も算入可能)

総合技術監理部門を受験する場合

 上記1から3の期間に、さらに3年が必要。
 ただし、すでに技術士第二次試験に合格している者は、業務経験が第一次試験合格前の従事期間を含めて7年を超える期間があれば受験可能。

技術士二次試験(技術士になるための試験)の試験内容

筆記試験(総合技術監理部門以外の技術部門:大半の人がこちら)

選択科目:「選択科目」に関する専門知識、応用能力、課題解決能力を問う問題
必須科目:「技術部門」全般にわたる専門知識

筆記試験(総合技術管理部門)

選択科目:上記、総合技術監理部門以外の技術部門の必須科目および選択科目
必須科目:「総合技術監理部門」に関する課題解決能力及び応用能力を問う問題

 選択科目の21技術部門
  機械、船舶・海洋、航空・宇宙、電気・電子、化学、繊維、金属、
  資源工学、建設、上下水道、衛生工学、農業、森林、水産、
  経営工学、情報工学、応用理学、生物工学、環境、
  原子力・放射線部門
  総合技術監理部門

 口頭試験:技術士としての適格性と高等の専門的応用能力など


技術士試験の願書受付期間

 一次試験:6月上旬から7月上旬
 二次試験:4月中

技術士試験の試験日程

 一次試験(筆記):10月上旬~中旬

 二次試験(筆記):7月
 二次試験(口頭):11月上旬から1月下旬の指定された日

技術士試験の受験地

一次試験(筆記)・二次試験(筆記)

 北海道、宮城、東京、神奈川、新潟、石川、愛知、大阪、広島、香川、福岡、沖縄

二次試験(口頭)

 東京

技術士試験の受験料

 一次試験:11000円
 二次試験:14000円

技術士試験の合格発表日

 一次試験    :12月下旬頃
 二次試験(筆記):10月下旬頃
 二次試験(口頭):3月上旬頃

技術士試験の合格率:15%程度


技術士の特典

技術士試験の第二次試験に合格した者は作業環境測定士の受験資格が得られます。
技術士の技術部門によっては、作業環境測定士試験の科目免除を受けられます。